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新女大学

2021年02月15日 スタッフブログ, 新着情報

会社近くに図書館がありたまに利用しているのですが、今回とっても懐かしい題名が書かれた本があったので、思わず手に取り借りてきました。
学生時代に原文解読して卒業レポートの題材にした本「女大学」でした。
「女大学」は江戸時代に貝原益軒という方が書いた女子の心得的な本ですが、これが結構な男尊女卑本で女子とはこうあるべきという教えが唱えてあります。

時代は明治に移り女子だけに唱えるのはおかしいと、福沢諭吉が「女大学評論」と「新女大学」を著し、借りてきた本はその現代訳本です。                               明治の時代から男女平等を提唱していたなんて福沢諭吉はやはり先見の明がある方だったのですね。


このように100年以上も前から一部の方からは、女性の地位向上は唱えられていましたが、女性の参政権が認められたのだって第二次世界大戦後だったし、会社における男女雇用機会均等法なんて1986年ですから35年前です。35年経ってやっと社会が変化してきたのかなあという感じですよね。

その本を借りている最中に、オリンピック組織委員会の森会長の女性蔑視発言が社会問題として、大きく世間というか世界を騒がせる事態と発展していました。                      まあなんとタイムリーなのかと。。。


以前勤めていた会社で新人の頃、産休2回目を取得しよう(育児休暇ではありません産休です、世の中に育休制度なるものは存在していなかったので)としていた先輩が、男性上司から今回は認めるけど3回目はおろしてもらうよって言われたと、言っていたのを思い出しました。                 今じゃとんでもない発言で訴えられてもおかしくないレベルですが、あの当時はそんなことを平然と言ってしまう男性上司が普通に存在していて、そんな環境がまかり通っていたのです。森さんはその当時の上司ときっと同世代です。
森さん世代は「女大学」の教えが根底にある親や学校の先生から学んだ世代ですから、女子とはこうあるべきと根付いているだろうし、今になってダイバーシティとかLGBTとか理解するのは難しいのではと思います。                                           そういう私も最近までダイバーシティってお台場にあるやつ?とは思っていました(笑)


ベビーカーをもって赤ちゃん抱っこして紙おむつパックも抱えながら出勤しているパパさんを、たまに見かけますが、やっと社会も変化してきたなあと感じていた矢先での森さんの発言でしたから、まだまだ本当の意味での男女平等への道のりは遠いですね。                         ただ女性が権利だけ主張するのもどうかなあとは感じます、性差は平等であるわけがないですから。

東京営業所:吉岡

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